こんにちは、おきぺんです!
皆さんの周りを見渡してみてください。スマホケース、文房具、ペットボトル、おもちゃ、家電製品のパーツ…たくさんのものがプラスチックでできていませんか? 私たちの日常生活には、プラスチック製の製品があふれていますよね!
でも、どうしてこんなにプラスチックがたくさんの製品に使われているのでしょう? そして、プラスチックって一体どんな材料なのでしょうか?
このコラムでは、中学校の技術科で学ぶ「プラスチックの特徴」について、動画の内容を元に、もっと分かりやすく深掘りしていきますね! プラスチックの不思議な世界を一緒に探検しましょう!
プラスチックってどんな材料?
まずは、プラスチックの基本的な特徴から見ていきましょう。プラスチックは、前回の木材や金属に続いて、製品を作るための「材料」の一つとして、皆さんの技術科の授業でも登場しますね。
私たちの身の回りにこれだけ多く使われているのには、もちろん理由があります。主な特徴はこちら!
- とっても軽い! プラスチックは金属と違って、すごく軽いんですよ。
- 丈夫で長持ち! とても耐久性が高く、簡単には腐ったりしないんです。長く使えるってことですね!
- 加工しやすい! 製品の形に作り変えるのがとっても簡単なんです。
これらの便利な特徴があるからこそ、たくさんの製品にプラスチックが選ばれているんですね! 家電製品や100円ショップの商品なんかにも、たくさん使われていますよね。
そして、プラスチックの「原料」は「石油」なんです! 石油の成分を特別な方法で取り出して、そこからプラスチックは作られているんですよ。
知っておきたい! プラスチックと環境問題
プラスチックはとても便利な材料ですが、実は大きな社会問題も抱えています。それは「環境問題」です。
先ほど「丈夫で長持ち」という特徴を挙げましたが、この耐久性の高さが、時には問題になってしまうことがあります。
例えば、使い終わったプラスチック製品をゴミとして捨ててしまうと、自然界ではなかなか分解されず、ずっと残り続けてしまうんです。誰かが回収しない限り、ゴミとしてたまってしまう、ということですね。
特に問題になっているのが「海洋汚染(かいようおせん)」です。海に流れ出たプラスチックゴミが、回収されない限り、どんどん増え続けてしまうという問題ですね。世界中でこの問題が注目されているので、皆さんもニュースなどで耳にしたことがあるかもしれません。
環境問題を解決する「新しいプラスチック」
でも、安心してください! この環境問題を解決するために、新しいタイプのプラスチックも登場しているんですよ! それが「生分解性プラスチック(せいぶんかいせいプラスチック)」です。
生分解性プラスチックは、土の中や水の中にいる「バクテリア」という微生物(びせいぶつ)の力で分解されるように作られているんです。これは、理科の授業でも一部学ぶ内容ですね! 微生物が分解してくれると、最終的には二酸化炭素(にさんかたんそ)と水になるような成分になっているので、環境への負担がとても少ないんですよ。
身近なところだと、植物を育てるための小さな「育苗(いくびょう)ポット」や、食品を入れる「食品トレー」、一部の「紙おむつ」や「コップ」などにも、この生分解性プラスチックが活用され始めていますよ!
プラスチックは大きく2種類に分けられる!
実は、プラスチックにはたくさんの種類がありますが、大きく分けるとたった2つの種類に分けられます! それは「熱を加えたときにどうなるか」で区別できるんです。
まるで「チョコレート」と「クッキー」みたいに、性質が全然違うので、ぜひイメージしながら読んでみてくださいね!
熱可塑性プラスチック(ねつかそせいプラスチック)
「熱可塑性(ねつかそせい)」という言葉、ちょっと難しいですが、これは「熱を加えると柔らかくなる」プラスチックのことです!
- 特徴: 熱を加えるとドロっと溶けて、形を変えたり、新しく作り直したりできます。つまり、リサイクルがしやすいプラスチックなんです!
- 身近な例:
- ペットボトル(PET樹脂:これは「ポリエチレンテレフタラート」の略なんですよ!)
- 食品を包むラップ(ポリスチレンという種類が使われています)
- イメージ: まるでチョコレートみたい! チョコレートって、温めると溶けて、冷やすとまた固まりますよね? そして、溶かして型に入れれば、好きな形に変えられます。熱可塑性プラスチックも同じで、熱で溶かして、また固めることができるんです!
- 使われる製品の傾向: 熱があまり関係ない製品によく使われているイメージですね。
熱硬化性プラスチック(ねつこうかせいプラスチック)
もう一つの種類は、「熱硬化性(ねつこうかせい)」プラスチックです。こちらは、熱可塑性プラスチックとは逆で、「熱を加えても柔らかくならない」、むしろ「熱を加えると硬くなる」プラスチックなんです!
- 特徴: 一度熱を加えて固まると、それ以上熱を加えても溶けて柔らかくなることはありません。だから、一度形を作ると、もう元には戻せないんです。 また、電気や熱を通しにくいという性質もあります。
- 身近な例:
- フライパンの取っ手(もし、これが熱可塑性プラスチックだったら、火にかけているうちに溶けて大変なことになりますよね! 熱硬化性プラスチックだからこそ、熱いフライパンでも安心して持てるんです! プラスチックは電気や熱を通しにくい性質があるから、火にかけても取っ手は熱くなりにくいんですよ)
- イメージ: まるでクッキーみたい! クッキーの生地って、一度オーブンで焼くと硬くなって、もう生の生地には戻せないですよね? 熱硬化性プラスチックも、一度熱を加えて固まると、その形をしっかり保ち続けるんです!
- 使われる製品の傾向: 日常的に使う製品や、特に熱に触れる場所によく使われているイメージですね。
まとめ
今回は、私たちの生活に欠かせない「プラスチック」について、その特徴を学んできましたね!
- プラスチックは軽くて丈夫、加工しやすい便利な材料でした!
- 原料は石油で、その耐久性ゆえに環境問題(海洋汚染)も考える必要があるというお話でしたね。
- でも、土や水中で分解される「生分解性プラスチック」のような、環境に優しい新しいプラスチックも開発されているんですよ!
- そして、熱を加えると溶けて形を変えられる「熱可塑性プラスチック」と、熱を加えると硬くなり、一度固まると元に戻せない「熱硬化性プラスチック」という、大きく2種類のプラスチックがあることを学びました。
どうでしたか? これで皆さんも、身の回りにあるプラスチック製品を見て、「あ!これは熱可塑性かな?」「これは熱硬化性かな?」なんて考えられるようになるはずです!
この製品にはどうしてこの種類のプラスチックが使われているんだろう? と、考えてみるのも面白いですよ! そして、地球の環境問題についても、少しでも関心を持つきっかけになったら嬉しいです。
君ならできます。頑張って!
コメント