【高校情報Ⅰ】情報モラルをマスター!スマホ・SNSとの賢い付き合い方を元教員が解説

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【1-3_情報モラル_スライド資料】

こんにちは!元中学校の技術科教員で、今は高校情報の教員免許を持っている「おきぺん」です。YouTubeチャンネル「ギリギリ技術」を見てくれてありがとうございます!

高校生の皆さん、毎日スマホやSNSをたくさん使っていますよね?今回は高校情報Ⅰの第1章「情報社会と私たち」から、「情報モラル」について一緒に学んでいきましょう!スマホと賢く付き合うための大切なマインドをお伝えします。

情報モラルってなんだろう?ネットと現実のルールは同じ!

皆さんは「情報モラル」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?少しお堅い言葉に聞こえるかもしれませんが、私たちが毎日使っているスマートフォンやSNSを安全に、そして楽しく使うためのとっても大切な考え方なのです。

情報モラルとは「思いやりの心」です

まず、情報モラルとは一体何なのでしょうか。簡単に言うと、情報社会で適正な活動を行うための考え方や態度のことです。少し難しく聞こえるかもしれませんが、要するに「相手を思いやって、SNSでの言葉遣いやマナーに配慮しましょうね」ということです。

ネットの世界では、なぜか「2面性」が出てしまうことがあります。普段は優しい人なのに、SNS上だと人に対してきつい言葉を使ってしまったり、丁寧な表現を忘れて強く当たってしまったりすること、ありませんか? 姿が見えないからといって、そのような良くない表現をしてしまうのは絶対にNGです。現実世界と情報社会のルールは基本的に同じなんだよ、ということをまずはしっかりと押さえておきましょう。

ネットに「匿名」はない!匿名性と炎上の怖さ

ここで皆さんに絶対に知っておいてほしい言葉が匿名性です。ネット上では本名を出さずにSNSのアカウントを作れたり、YouTubeやTikTokなどにコメントを書き込めたりしますよね。でも、ここで勘違いしてはいけないのが、「名前を隠しているから何を言ってもバレない」と思ったら大間違いだということです。

技術的には、誰がどこからその発言をしたのか、発信元の特定は十分に可能です。もしSNSなどで誰かに対してアンチコメントを書いたり、誹謗中傷をしたりすれば、それは法的処罰の対象になります。個人情報が伏せられているように見えても、実際には完全に隠れているわけではないのです。

そして、もう一つ怖いのが炎上です。ニュースでもよく取り上げられますが、不用意な発言や、不適切な画像を公開してしまったことが原因で、大勢の人から非難や中傷が殺到する状態のことを指します。芸能人やアイドルの方々が炎上してしまうニュースを見たことがある人も多いでしょう。ネットの世界に「完全な匿名」は存在しません。自分が発したコメントは特定されるという自覚を持ち、相手の権利を守りながら、同時に自分の身も守っていきましょう。

加害者にも被害者にもならない!SNSで守るべき3つの権利

未成年の高校生の皆さんも、SNSでのちょっとした発言や行動がきっかけで、トラブルの「被害者」になるだけでなく、「加害者」になってしまうケースが実はとても多いんです。ここでは、私たちがSNSを使う上で絶対に守らなければならない「3つの権利」について詳しく解説します。

知的財産権:作った人の権利を守ろう

1つ目は知的財産権です。これは、何かを知的に創作した時に、その作った人(創作者)に与えられる権利のことです。例えば、誰かが描いたイラストや作曲した音楽、撮影した動画などには、すべてこの権利が発生します。だからこそ、他人が作ったものを勝手に自分のものとしてSNSにアップしたり、無断で使用したりしてはいけません。「作り手側が作ったものには権利がある」ということをしっかり覚えておきましょう。

プライバシーの権利:私生活の秘密を守る

2つ目はプライバシーの権利です。これは、個人の私生活の情報を勝手に公開されたり、他人から干渉されたりしない、私生活上の自由を守る権利です。例えば、有名人の住んでいる場所が特定されてネットにさらされたり、ストーカー被害に遭ったりする事件がありますが、これらはまさにプライバシーの権利を侵害する行為です。友達の秘密や個人的な情報を、本人の許可なくSNSに書き込むことも絶対にやってはいけません。

肖像権:勝手に写真をアップするのはNG!

3つ目は肖像権です。これもとても重要で、自分の姿(顔や体)をみだりに利用されたり、公表されたりしない権利のことです。学校の行事や放課後に友達の写真をスマホで撮って、それを「本人の許可なく勝手にSNSに投稿する」のは、この肖像権の侵害にあたります。何気なくやっていることかもしれませんが、これも立派なルール違反です。SNSにポンポンと写真を上げる前に、必ず「これ、アップしてもいい?」と確認する癖をつけましょう。

なりすまし被害に要注意

権利の話からは少し逸れますが、最近とても増えているのがなりすましという被害です。これは、悪意のある人があなたを油断させて、個人情報やID、パスワードを奪い取る行為のことです。そして、あなたになりすまして(嘘の姿を演じて)、勝手に悪いことをしてしまうのです。

私たちは、悪意のある人から情報を奪われる「被害者」になりやすい一方で、3つの権利を知らずに侵害してしまう「加害者」にもなりやすい立場にいます。被害者にも加害者にも絶対になってはいけない、ということを強く意識してくださいね。

スマホの使いすぎに注意!テクノロジーが心身に与える影響

最近は、学校でも1人1台の端末が配られ、スマホを持っているのも当たり前の時代になりました。皆さんは1日にどれくらいスマートフォンを使っていますか? とても便利になった反面、そのテクノロジーが私たちの心と体にどのような影響を与えるのかも知っておく必要があります。

フィルターバブル:見えない壁に囲まれていない?

InstagramやTikTok、YouTubeのショート動画を見ていると、自分の好きな動画や画像ばかりが次々と流れてきませんか? これは、あなた専用にカスタマイズされて、興味のあるものだけが提案されている状態です。これをフィルターバブルと呼びます。

自分の好みに合った情報ばかりが自動的に提供されるこの現象は、一見とても心地よく感じます。しかし、自分が見たいものしか見えなくなってしまうため、「世界が広がっているように見えて、実はめちゃくちゃ視野が狭くなっている」という状態に陥りやすいのです。便利な機能ですが、そうしたリスクがあることも知っておきましょう。

テクノ不安症とテクノ依存症の違い

次に、「テクノ」とつく2つの言葉を紹介します。言葉は似ていますが意味は全く違うので、テストでも間違えないように注意してくださいね。

  • テクノ不安症:コンピュータなどの情報機器に適応できず、精神的な影響(メンタル的な不調)を引き起こしてしまう状態のことです。これから社会人になるとパソコンに囲まれて仕事をすることになりますが、その環境にどうしても馴染めず、ストレスを感じてしまうのがこれにあたります。
  • テクノ依存症:こちらは逆に、過度に情報機器に依存して精神的な影響が出ている状態です。例えば、スマホを置いて別の部屋に行くのが不安で仕方ない、トイレやお風呂にまでスマホを握りしめていく、常にSNSやLINEをチェックしていないと落ち着かない…もしこれらに当てはまったら要注意です! 実は私も最近ちょっとテクノ依存症気味だなと感じていて、意識してスマホと距離を取るようにしています。

インターネット依存(ネット依存):日常生活が崩れたら危険サイン

テクノ依存症がさらに進んでしまうと、インターネット依存(ネット依存)という状態になります。これは、長時間のネット利用によって、学校の成績が低下したり、授業中に居眠りをしてしまったりと、日常の生活にまで支障をきたしている状態のことです。

夜遅くまでLINEやInstagramなどのSNSにどっぷり浸かったり、夜中までオンラインゲームをやり続けたりして、次の日の日中に影響が出ているなら、それはネット依存のサインです。スマホやパソコンは情報のやり取りが簡単で本当に便利ですが、その裏には「視野が狭くなるリスク」や「心身に悪影響を与えるリスク」が隠れています。適度な距離感を保ちながら付き合っていくことが何よりも大切です。

今すぐ見直そう!スマホの利用マナーとネット犯罪対策

最後に、スマートフォンを利用する際のマナーと、ネット犯罪から身を守るためのポイントを整理しておきましょう。

歩きスマホと公共の場でのマナー

耳にタコができるほど言われているかもしれませんが、歩きスマホは絶対にやめましょう! 道路や駅のホームでスマホの画面を見ながら歩き回るのは、本当に危険な行為です。学生の皆さんだけでなく、私たち大人でもやってしまっている人が多いですが、事故につながるケースがどんどん増えています。スマホを操作したい時は、必ず立ち止まって安全な場所で使いましょう。

また、電車の中や図書館など、静かにすべき場所ではスマホをマナーモードに設定する、あるいは電源を切るという配慮が必要です。これはガラケーの時代からずっと変わらないルールです。音を出していい場所と、静かにすべき場所、TPOに合わせたマナーを一人ひとりが心がけましょう。

ワンクリック詐欺などのネット犯罪に巻き込まれたら

最近は、ネットを介した犯罪も非常に増えています。代表的なものとして、ワンクリック詐欺や架空請求、ネットいじめなどがあります。特にワンクリック詐欺などを防ぐためには、「怪しいな、危ないな」と思うリンクは絶対にクリックしない(押さない)ことが大原則です。

悪い人たちは、日々新しい手口を使って皆さんに罠を仕掛けてきます。もしも「危ないかも…」と思いつつ、うっかりリンクを押してしまったり、トラブルに巻き込まれそうになった時は、パニックにならずに一歩立ち止まって冷静になってください。そして、すぐに家族や先生、警察など、信頼できる大人に相談することが何よりも重要です。その「相談する1歩目」があなたを救います。

まとめ:情報社会を生き抜く力を身につけよう

本日の授業のまとめです。今日は、情報モラルやテクノロジーが心身に与える影響について学んできました。

  • ネットに完全な匿名はない。発信元は絶対に特定されるので、無責任な書き込みや誹謗中傷は絶対にしないこと。
  • 3つの権利(知的財産権・肖像権・プライバシーの権利)を守る。他人の権利を侵害する加害者にならないように注意して発信すること。
  • 個人情報の要求やなりすましには絶対に乗らない。
  • スマホとの距離感を保つ。機器に適応できない「テクノ不安症」、過度に依存する「テクノ依存症」、そして日常生活に支障をきたす「インターネット依存(ネット依存)」にならないよう気をつけること。

今日お話しした内容は、特別な新しい技術の話というよりは、一昔前から変わらない「人としてどう振る舞うべきか」という道徳的なルールのお話でした。リアル(現実)でもネットでも、相手を思いやるルールは一緒です。

ぜひ、テスト勉強として言葉を覚えるだけでなく、日頃の自分のスマホやSNSの使い方を振り返って、「自分の使い方は本当に大丈夫かな?」と考えながら学んでいってほしいなと思います。

君ならできます。頑張って!

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