ご挨拶:久々のラジオ、#71回目を迎えました!
はい、どうもこんにちは、おきペンです。よろしくお願いいたします。
さあ、本日も「おきぺんラジオ」第71回目を迎えました。いつもありがとうございます。
おきぺんラジオは月に一度の収録と公開をさせていただいておりますが、回数が減っているため、毎度冒頭の入り方を忘れてしまいます(笑)。
前回8月の収録では、主に以下の3点についてお話ししました:
- 数学特化塾の発信スタート
- 5時間20分の技術動画アップロード完了
- 大会に向けた減量中
またそちら気になる方はご視聴いただければと思っております。
さて、今回9月分の収録では、以下の2つの熱いテーマでお話しできればと思います。
- テーマ1:おきひろ義塾、無事オープンしました!
- テーマ2:技術・家庭科がなくなるってよ!
両方とも結構熱いテーマになるので、今回 はちょっと長尺かもしれませんが、お付き合いいただければと 思っております。
自己紹介
私おきぺんは、大学卒業後に大阪府の公立中学校の理科と技術科の教員を4年間務めました。その後、2021年4月からは会社員の方に転職をしており、現在30歳の一般男性でございます。
会社員をメインとしつつ、並行してYouTubeでの教育的な発信、家庭教師、そして今回オープンの塾運営を行っています。
テーマ1:数学特化塾「おきひろ義塾」が無事オープン!
開塾までの道のり:予想以上の困難
前回の収録(8月上旬)の時点では、準備が全く間に合っておらず、発信も十分できていない状況でした。8月下旬から9月上旬にかけては、無料体験3回分はセットしたものの、中身の準備が間に合っていない状態でした。
そして、9月11日に正式オープンを迎えることができました。新規事業の立ち上げは想像以上にしんどく、「大変だ」ということを改めて痛感しました。
集客活動とコンセプトの方向転換
開塾に向けて、夏の非常に暑い時期から、私自身が有酸素運動を兼ねて、5,000部のチラシをポスティングしました。奥さんにも協力してもらいながら、一軒一軒足運んでポスティングを行った形です。
初期の打ち出しでは、塾である以上「成果」が必須と考え、「半年以内に60点以上を必ず取る」といった成績・学力保証を打ち出していました。しかし、これでは大手塾との競合や、真のニーズとの間に乖離を感じたため、方向性を転換しました。
料金設定やカリキュラムも見直し、現在のおきひろ義塾は、「寺子屋と塾の間」「喫茶店空間の数学塾・算数塾」という位置づけにしています。
- 特徴: 比較的に低価格。
- 目的: 数学というツールを使って、自分自身で何かを決め、行動し、やり切る力を身につけること。
無料体験を経て入塾いただけた生徒さんもおり、現在はホッとしています。ゼロの可能性もあったスタートでしたが、数名の生徒さんにちゃんと入塾いただき、保護者様や生徒さんと共に伴走できることに喜びを感じています。
今後の展望と地域貢献
教員時代の一体多数の管理、カリキュラムや教材管理の経験 は、現在の塾運営にも生きています。
今後は、各ご家庭や生徒さんが何を求めているかによって、塾の形はどんどん変わっていくと考えています。
単なる学力だけでなく、大人になって非常に重要だと感じている、空間的な認知能力や分析思考力といった「非認知能力」の育成も重視していきます。
大阪では、宿題や塾に追われる詰込み型の教育になりがちですが、その中で、子どもたち自身が興味関心の幅を広げ、主体的に選択し、「やりきる力」をサポートしたいと考えています。
また、地域に根差すため、冬休み(11月〜12月あたり)を目途に、木工制作や電気分野など「手を動かすイベント」をプラスアルファで開催することを検討しています。
大阪市の助成金制度も受理されました!
おきひろ義塾は「アメーバ塾探し」や「塾さん」といった広告媒体に掲載しているほか、大阪市の助成金制度の申請も無事受理されました。
- 対象者: 大阪市にお住まいの小学5年生から中学3年生までのご家庭。
- 内容: 月に1万円までの補助が降ります。
引き続き、まずは形にしていくことを頑張っていきますので、応援いただけると幸いです。
テーマ2:技術・家庭科がなくなる!?教育の未来
2030年の学習指導要領改定で分離へ
戦後教育からセットだった「技術科と家庭科」が分離されるという話は、実は数ヶ月前の情報だったようですが、非常に大きな話題です。
この分離は、2030年の学習指導要領の改定に当たって行われます。
分離の背景には、中学校の情報教育の強化が急務であることが挙げられます。現状、技術科の授業数は非常に少なく(中3では2週間に一度など)、情報教育が手薄でした。
世の中的に情報教育が必須であるため、この問題を解決するため、技術と家庭科を分けようという結論に至ったわけです。
技術科の未来は「情報」が主軸に
分離後の技術科は、「新技術分野」あるいは「情報技術科」のような名前になる可能性があります が、中身は実質的に「情報」が主軸になるそうです。
主な内容は以下の通りです:
- 情報モラル
- ソフトウェア・ハードウェアの仕組みなどの一般知識
- 生成AIやデータ分析といった最新の内容
私は、情報科は国語、数学などと並ぶ「メイン6教科」になるべきだと考えています。2030年でも遅いと感じており、2035年や2040年頃には実現することを期待しています。
木工制作の必要性に関する見解
大学時代に技術教育を専門として歴史も学んでいた私からすると、この変化は感慨深いものがあります。
実は2020年頃、教員2〜3年目の頃に書いたブログ記事で「技術科は将来なくなる」と予測していました。その中で、木工制作や栽培は「昔の名残」であり、ぶっちゃけもういらないのではないか、とも指摘していました。
2030年のカリキュラムでも、補足として「情報ありきの木工制作」といった形で、しぶしぶ木工制作が残る可能性はありますが、将来的には段階的に廃止されていくべきだと考えています。木工制作は魅力やロマンがありますが、現在の教育で求められる力とは異なるためです。
深刻な「技術科教員不足」への対策と免許制度の予測
現在、技術科の先生は全国的に非常に不足しており、免許を持たない先生が技術を教えているという異常な事態が起きています。採用数や免許を取れる大学も少ない状況です。
2030年以降、私は以下のような変化が起こると予測しています:
- 中学校の技術科の免許がなくなる可能性が高い。
- 情報教育を主軸とした大学で学んでいる学生が「情報科の免許」を取得し、中学校での指導に当たることになる。
それまでの移行期間中、免許を持たない先生方(特に数学や理科の先生方)が、生成AIやデータ分析といった情報の内容を教える必要が出てくる可能性があります。
YouTubeチャンネル「ギリギリ技術」の今後の役割
私自身が技術科教育や情報教育を大好きな人間として、公教育に恩返ししたいという強い思いがあります。
そこで、今後5年間をかけて、YouTubeチャンネル「ギリギリ技術」にて、工業と情報化の内容を徹底的にアップロードしていきます。
2030年の段階で、小中高一貫の授業動画、テスト対策動画、ワークシート、テストなどのコンテンツが、一貫して残っている状態を目指します。
結び:忙しさの中の幸福度
塾の運営とコンテンツ制作で時間は足りない状況ですが、今のこのバタバタとしている日々が、人生で最も幸福度の高い状態です。
今後も着実に前へ進み、「ギリギリ技術」という軸は変わらずに活動していきます。
引き続き、温かいご声援をいただけますと幸いです。教育がもっと良くなるよう、サポートができればと思っております。
来月10月もまたお話しできればと思います。3日後のフィジーク大会の報告も、またさせていただきます。お相手はおきぺんでした。失礼いたします。
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