【中学技術】授業で役立つ!木材をピカピカに仕上げる研磨と塗装のコツ

A 材料と加工の技術

はい、どうもこんにちは!おきぺんです。

前回までの内容で、釘やネジで組み立てて、形になってきたところでしょうか。いよいよ作品が完成に近づいてきましたね!

今回は、その頑張って作った作品を、もっともっと素敵なものにするための仕上げの工程について、詳しくお話ししますよ。この仕上げの作業をしっかりやることで、作品の見た目や手触りがグッと良くなりますから、一緒に頑張っていきましょう!

仕上げってなんだろう?

木材加工の最後のステップ!

「仕上げ」というのは、みんなが作ってきた作品の、まさに最終段階の作業なんです。これまで、木を測って切ったり、穴を開けたり、部品を組み合わせたりと、たくさんの工程を頑張ってきましたよね。その集大成として、作品の表面をきれいにしたり、色をつけたりする大切な工程が「仕上げ」なんです。

仕上がりで作品の印象がグッと変わる!

この仕上げをきちんとやるかどうかで、作品の見た目や触り心地が大きく変わるんですよ。例えば、触った時にザラザラしていたり角が尖っていて危なかったりすると、せっかく作った作品も残念な感じになってしまいますよね。でも、仕上げをしっかりすることで、ツルツルで気持ちいい手触りになったり、見た目もプロが作ったみたいに美しくなったりするんです!

作品をツルツルにする「研磨(けんま)」の秘密

研磨って何?紙やすり(サンドペーパー)を使ってみよう!

まずは、作品の表面をツルツルにする「研磨」から見ていきましょう。研磨は、一般的に「紙やすり」とか「サンドペーパー」と呼ばれている道具を使って行います。これが正式名称では「研磨(けんま)」というんですよ。

【研磨のやり方】

  • 紙やすりは、そのまま使うと持ちにくいので、木片に巻き付けて使いましょう。
  • そして、ここが一番大切なポイント!木材には「木目」という「繊維の方向(せんいほうこう)」がありますよね。必ずこの繊維の方向に沿って磨くようにしてください。
  • 木片に巻き付けた紙やすりを、表面にしっかりと押し付けながら、前後に動かして磨いていきます。
  • もし、繊維の方向に沿わずに磨いてしまうと、表面にたくさんの傷がついてしまうので、十分注意してくださいね!
  • きちんと磨き続けると、表面からどんどん細かい木くずが出てきて、だんだんと表面がツルツルになっていくのがわかると思います。この変化を感じるのが、研磨の楽しいところです!

角をなめらかにする「面取り(めんとり)」も忘れずに!

表面がツルツルになったら、もう一つ大切な作業があります。それが「面取り(めんとり)」です。作品の角って、そのままにしておくと鋭くて、触った時に危ないことがありますよね。面取りは、その鋭い角を少しだけ丸く削ってなめらかにする作業のことなんです。あまり丸くしすぎない程度に、軽く角をならすようなイメージでやってみてくださいね。

紙やすりには種類があるんだ!番手の使い分けをマスターしよう!

紙やすりには、表面に番号がついています。この番号のことを「番手(ばんて)」と言うんですよ。実はこの番手が、紙やすりの目の粗さを表しているんです。

  • 番号が小さいほど、紙やすりの目が粗くなります。
  • 番号が大きいほど、紙やすりの目が細かくなります。

研磨では、この番手の違う紙やすりを使い分けるのがコツなんですよ。

  • まず、最初の「粗磨き(あらみがき)」には、だいたい240番くらいの粗い紙やすりを使います。これで表面の大きな凹凸やザラつきを取っていきます。
  • そして、後で出てくる塗装の前や、塗装の途中で使う場合には、320番くらいの細かい紙やすりを使うと、よりきれいに仕上がります。

状況に合わせて、粗いものから細かいものへと、段階的に番手を上げていくと、驚くほどツルツルの表面になりますよ!

作品に色をつけたり保護したりする「塗装(とそう)」の方法

基本の「刷毛塗り(はけぬり)」をマスターしよう!

研磨で表面がツルツルになったら、次は「塗装」です。作品に色をつけたり、保護したりすることで、見た目が良くなるだけでなく、長く使えるようにもなりますよ。まずは、刷毛(はけ)を使って塗る「刷毛塗り(はけぬり)」の基本を見ていきましょう。

【刷毛塗りのやり方】

  • 研磨の時と同じように、塗装も木材の繊維の方向(せんいほうこう)に沿って塗るのが基本中の基本です!
  • 適当にバババッと塗ってしまうと、変な塗りムラができたり、見た目が汚くなってしまったりするので、一列ずつ丁寧に塗っていくことを心がけましょう。
  • 塗る時のポイントは、板の「真ん中から外側に向かって」塗っていくことです。まず真ん中から片側に一列塗り、次に真ん中から反対側にもう一列塗る、というイメージです。
  • 間違えやすいのが、外側から真ん中に向かって塗ってしまう方法です。これをやってしまうと、角の部分に塗料がたまって、ダランと垂れてしまい、見た目が悪くなってしまうことがあるんです。なので、「中から外へ、中から外へ」をしっかり意識して塗ってみてくださいね!

さらに美しく!「二度塗り(にどぬり)」に挑戦!

もっと作品をきれいに仕上げたいなら、「二度塗り(にどぬり)」に挑戦してみるのも良いでしょう!

【二度塗りのやり方】

  • まず一度、塗料を塗ります(これを「下塗り」と言います)。
  • 下塗りの塗料がしっかり乾いたら、先ほど出てきた目の細かい紙やすり(320番など)で軽く表面を磨きます
  • その後、もう一度塗料を塗る(これを「上塗り」と言います)。

こうすることで、さらに塗料のノリが良くなり、見た目がとても美しく仕上がるんですよ。

ワックスやオイルで仕上げる方法もある!

刷毛塗り以外にも、色々な仕上げ方があるんですよ。例えば、「ワックス仕上げ」「オイル仕上げ」といった方法もあります。

これは、スポンジやウエス(いらない布のことです)にワックスやオイルを染み込ませて、木材の表面に円を描くように塗り込んでいく方法です。刷毛塗りとは少し違った、自然な仕上がりになるのが特徴ですね。

まとめ

今回は、木材加工の最後の仕上げ、「研磨」と「塗装」についてお話ししました。どうでしたか?

  • 研磨では、紙やすりの番手を使い分け、繊維の方向に沿って磨くことで、表面をツルツルにできることを学びましたね。角をなめらかにする「面取り」も忘れずに行いましょう!
  • 塗装では、刷毛塗りの基本として、これも繊維の方向に沿って一列ずつ「中から外へ」塗るのが大切だと学びました。さらに、二度塗りをすることで、より美しい仕上がりになることもわかりました。
  • ワックスやオイルを使った仕上げ方法もありましたね。

これらの技術を身につければ、みんなの作品がもっと素晴らしいものになること間違いなしです!実習で実際に手を動かす時は、今日の記事を思い出して、一つ一つの工程を丁寧にやってみてくださいね。

この「A.材料と加工の技術」の内容は以上になります!お疲れさまでした!

君ならできます。頑張って!

戻る

メッセージが送信されました

警告
警告
警告
警告

警告。

コメント

タイトルとURLをコピーしました