こんにちは、おきぺんです！
今回は、みんなの食卓に並ぶお肉や牛乳、そして家族の一員であるペットなど、私たちにとって身近な動物たちがどのように育てられているのか、「動物を育てる技術」について一緒に学んでいきましょう！今まで植物の育成について学んできたと思いますが、動物となるとまた少し違った視点が必要になりますよ。命を扱う大切な内容なので、事実をしっかり押さえていきましょうね！
動物を育てる技術って、どんなこと？
「動物を育てる技術」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、私たちの生活に深く関わる、とても大切な技術なんです。主に、人間が目的を持って育てる動物のことを「家畜（かちく）」と呼びます。例えば、牛肉や豚肉、鶏肉になる牛さん、豚さん、鶏さん、牛乳をくれる乳牛などが家畜にあたりますね。もちろん、動物園の動物やペットも、広い意味では「人間の目的に合わせて育てられている」と言えます。
動物育成の基本的な２つの管理技術
植物を育てる時にも「生育環境」や「成長管理」が大切でしたが、動物を育てる上でも、大きく分けて２つの大切な管理技術があります。
- 環境・衛生を管理する技術
- 家畜を管理する技術
１．環境・衛生を管理する技術
これは、動物たちが快適に、そして健康に過ごせるようにするための技術です。例えば、人間と同じように、動物もご飯を食べれば排泄物（はいせつぶつ）が出ますよね。これをそのままにしておくと、バイ菌が増えて不衛生になってしまいます。だから、こんな技術が大切になるんです。
- 温度管理：動物たちが過ごしやすい快適な温度を保つこと。
- 除糞（じょふん）：排泄物をしっかり取り除くこと。
- 清掃（せいそう）：飼育場所をきれいに掃除すること。
- 換気（かんき）：新鮮な空気に入れ替えること。
これらは、人間が健康に暮らす上でも大切なことと一緒だと考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。
２．家畜を管理する技術
動物たちが元気に育つために、日々の生活を管理する技術です。これも、人間が健康を保つためにご飯を食べたり水を飲んだりするのと同じように考えると分かりやすいですね。
- 給餌（きゅうじ）：動物に餌を与えること。
- 給水（きゅうすい）：動物に水を与えること。
適切な量とタイミングで餌や水を与えることで、動物たちはすくすくと育っていくんですよ。
その他、動物を育てるための大切な技術
上記２つの基本的な管理技術の他に、さらに専門的な技術もあります。それが、「搾乳」と「繁殖」です。
３．搾乳（さくにゅう）
これは主に牛乳を得るための技術で、メスの牛さんだけが対象になります。牛さんは、赤ちゃんを産んでから約10ヶ月間、牛乳を出すことができるんです。牛乳をたくさん得るためには、この「受精」と「出産」のサイクルを効率的に繰り返すことが大切になります。つまり、出産して牛乳を出す期間中に次の受精を行い、また出産…というサイクルを繰り返すことで、なるべく多くの牛乳が取れるように管理されているんですね。
４．繁殖（はんしょく）
「繁殖」とは、オスとメスをかけ合わせて、新しい命（個体）を誕生させる技術のことです。教科書にも載っているかもしれませんが、この受精や出産のサイクルを計画的に管理することが、安定して牛乳や肉などを供給するためにとても重要になります。新しい個体を作り、次に使う動物を用意する。これが、動物を育てる技術における大切な「スケジューリング」なんです。
家畜の一生と人間の目的
さて、ここからは少し命の取り扱いに関わるお話になります。先ほど「人間の目的を持って育てる」とお話ししましたが、家畜として育てられる動物たちの一生は、その目的によってサイクルや出荷される時期が決まっていることが多いんです。
例えば、牛乳を出す乳牛さんは、だいたい5年くらい牛乳を出すサイクルを繰り返した後、最終的にはお肉として出荷されます。また、お肉になるための牛（肉用牛）はオスであれば約2年、豚さんは生まれてから約6ヶ月、肉用の鶏さんは約7週間で出荷されます。卵を産む鶏さん（採卵鶏）は、約2年間卵を産み続けた後、お肉として出荷されることが多いです。
このように、家畜として育てられる動物たちは、私たちの食を支えるために、その一生が人間によって計画されているという事実があります。賛否両論あるかもしれませんが、私たちが生きていく上で必要なものであることをしっかり理解しておくことが大切です。
家畜の習性を理解することの重要性
最後に、動物を育てる上でとても大切なポイントとして、「家畜の習性（しゅうせい）を理解する」ということがあります。
動物にはそれぞれ、どんな餌を好むか、いつ活動するのが得意か（例えば夜行性か、日中に活動するか）など、独特の習性がありますよね。これらの習性をきちんと理解し、それに合わせて飼育環境や管理方法を調整してあげることで、より質の高いお肉や牛乳、卵を得ることにつながるんです。動物のことを深く知ろうとする気持ちが、良い生産物につながるんですね！
まとめ
今回は、中学生の技術科で学ぶ「動物を育てる技術」について、深掘りして解説しました。環境・衛生管理、家畜管理の基本的な技術から、搾乳や繁殖といった専門的な技術、そして家畜の一生が人間の目的によって計画されていること、さらに習性の理解がいかに大切かということを学べたでしょうか。
命を扱う技術だからこそ、色々な意見があると思いますが、私たちはこの技術によって支えられているという事実も大切に受け止めてもらえれば嬉しいです。
君ならできます。頑張って！
コメント