
【中学技術】知的財産権(著作権)[情報の技術]
★中学生向け技術の授業動画と理科クイズを発信★◆自己紹介・おきぺん(30歳)・山口→広島→大阪・大阪府公立中学校教員(4年)→会社員(4年)・教員免許一種【理科/技術/情報/工業】・会社員をやりながらYouTube毎日更新◆目標・チャンネル...
皆さん、こんにちは!「おきぺん」です!
前回は「情報モラル」について、SNSを使う上での大切なマナーや心構えをお話ししましたね。今回は、その続きで、僕たちの
アイデアや作品を法的に守ってくれる「知的財産権」という、とっても大切なルールについて一緒に学んでいきましょう!なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとっても身近な話なんですよ!
知的財産権って、一体なに?なんで必要なの?
- 「知的財産権(ちてきざいさんけん)」とは、僕たち人間が一生懸命考えたり、作ったりした「アイデアや作品(成果物)」を守るための権利のことです。
例えば、誰かがすごいアイデアのゲームや新しい技術を発明したとしますよね。もしそのアイデアを誰でも勝手に真似して、真似した人がお金を稼いだら、最初に苦労して作った人はすごく損しちゃいますよね?そうならないよう、
お金(金銭的)な面も含めて、クリエイターさんや発明家の人たちを守るための大切なルールなんです。
この知的財産権は、大きく分けて2つの種類に分かれています。
- 著作権(ちょさくけん)
- 産業財産権(さんぎょうざいさんけん)
これから、この2つを詳しく見ていきましょう!
あなたの作品も守られる!「著作権」ってどんな権利?
- 「著作権」は、文章やイラスト、写真、音楽などの「著作物(ちょさくぶつ)」を、作った人(著作者)の許可なく勝手に使われないようにする権利です。
小説家さんの書いた文章、イラストレーターさんの描いたイラスト、写真家さんの撮った写真、アーティストさんの作った曲など、これらは全部「著作物」として著作権で守られています。だから、誰かが有名アーティストの曲とそっくりな曲を作ろうとしたら、著作権の侵害として訴えられちゃうことがあるんですよ。
「え、それって有名な人だけの話?」と思ったキミ!実は違うんです。僕たちが作った絵や写真、文章なんかも、申請を出せば「著作物」として著作権で守られる対象になるんですよ。だから、みんなが頑張って作った作品が、勝手に使われる心配がないように、この権利があるんですね。中国のドラえもんやミッキーマウスのニセモノ、最近話題になったポケモンに似たゲームなんかも、この著作権が関わってくるデリケートな問題なんですよ。
すごい発明やデザインを守る!「産業財産権」ってどんな権利?
もう一つの大きな柱が「
産業財産権」です。これは主に、
「発明(はつめい)」に関わる権利だと覚えてください。
例えば、みんなが持っているスマートフォン。昔はボタンがいっぱいあるガラケーだったのに、今では画面を直接触って操作できる。これってすごい発明ですよね!そんな画期的な発明や、物を作る上でのアイデアを守ってくれるのが産業財産権なんです。この産業財産権の中には、さらに4つの権利に分かれています。
1. 新しい発明を守る「特許権(とっきょけん)」
スマートフォンの例で言うと、中に入っている充電式の電池の技術や、画面を指で触って操作できる仕組み自体が「新しい発明」なので、特許権で守られています。
2. 物の中身の構造を守る「実用新案権(じつようしんあんけん)」
- 「実用新案権」は、物の「構造」について考えられたアイデアを守る権利です。
スマートフォンが、パソコンみたいな機能を持っているのに電話もできる!この「電話としての構造」や、横についているボタンの「配置」など、物の構造に関するアイデアが実用新案権で守られます。
3. かっこいいデザインを守る「意匠権(いしょうけん)」
iPhoneみたいな、スタイリッシュな形や、かっこいい色合い、全体の見た目のデザインなんかは「意匠権」でしっかり守られています。見た目って大事ですもんね!
4. ブランドのマークを守る「商標権(しょうひょうけん)」
- 「商標権」は、商品やサービスの「マーク」を守る権利です。
一般的に、商品のパッケージなどに使われるマークがこれに当たります。例えば、iPhoneの裏側にあるリンゴのマークも、もしかしたらこの商標権で守られているのかもしれませんね(動画内のおきぺん先生もちょっと怪しいと言ってましたが…笑)。
まとめ
今日は、僕たちの
アイデアや作品を保護してくれる「知的財産権」について学習しましたね。
- 「著作権」は文章や絵、音楽などの「著作物」を守る権利。
- 「産業財産権」は、発明やデザイン、マークなど、産業に関するアイデアを守る権利。
それぞれ細かく分かれているけれど、大切なのは「人が作ったものを勝手に真似させない」という点です。普段の生活の中にも、たくさんの知的財産権が隠れていることがわかったかな?この内容はテストにもよく出るので、それぞれの違いをしっかり覚えて、バッチリ答えてくださいね!
君ならできます。頑張って!
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