こんにちは!OKIHILO(オキヒロ)です。
本日もブログを読んでいただいてありがとうございます。
今回は先日のニュースについて考えていきます。
仏で男が教師の首切断 授業でムハンマド風刺画見せる
仏パリ郊外で16日、男が男性教師の首を切断し殺害する事件があった。警察は容疑者の男を射殺。中学校の歴史教師を務めていた男性は最近の授業で、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を見せていた。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は「イスラム過激派のテロ攻撃」だとの見解を示した。
非常に痛ましいニュースです。
歴史の授業で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を見せていた教員が殺害されました。
授業前に、風刺画を見せる前にイスラム教の生徒に対して、気分を害すことを避けるために退出させる措置もとっていました。
社会科はリスクが伴う
社会科には、地理、歴史、公民が含まれます。
この社会科は「政治」や「宗教」が大きく関わっている教科です。
日本はともかく、世界情勢の歴史に触れるほとんどの事象が宗教によるものです。
それを生徒にわかりやすく、かつ、踏み込み過ぎずに教えることを求められる社会科教員はなかなか難しい立場だと思います。
教育の法律でも、政治や宗教に関する一方的な指導は禁止されています。
政治や宗教を教えなければならない
政治や宗教の一方的な指導は禁止されている
という、線引きが難しい中で授業を展開しなければなりません。
授業が面白い社会の先生は、この法律に触れない程度で、けっこう踏み込んだ話をしているように感じます。
リスクを恐れ過ぎてしまうと、ただのテストのための無機質な授業となってしまいます。
そんな器用なこと私には到底できません。
興味・関心は踏み込んだ話
どの教科もそうですが、踏み込んだ話をすると生徒の興味・関心は高まると思います。
社会科はもちろん、今私が教えている理科でも、どれだけ踏み込んだ話ができるかで生徒の授業の参加具合が変わります。
結局、中学校で教える内容は高校の内容の表面に過ぎません。
詳しくは高校で。
をどれだけ言ったことか。
踏み込んだ話をすると、確実に授業時数が足りなくなります。
しかし、この踏み込んだ話こそが一番楽しいところなのです。
生徒の
なんで?
どうして?
が、解消されるのがここでいう踏み込んだ話なのです。
教員も授業時数(リスク)と相談しながら、生徒の興味・関心を高めようと必死に頑張っています。
道徳もリスクが伴う
少し前に我が山口県のニュースになっていましたが、道徳で「トロッコ問題」を取り上げる授業が問題視されました。
「トロッコ問題」はおそらく多くの方が知っていると思いますが、
・自分の手を下して1人を犠牲にするか
・自分の手を汚さず5人を犠牲にするか
といった、倫理的な問題です。
考えることはとても大切なことだとは思いますが、それ以上に踏み込んだ話の展開はしてはいけません。
教員による価値観の押し付けはもちろん、生徒の意見の共有も現在の日本社会ではなかなかグレーなものなのではないでしょうか。
答えがないと言われている道徳でも、自分で考えさせ意見を共有させ、他者の価値観を知ることが大切であるように感じます。
しかし、最近では道徳の教科化により、教科書を使って教えるという結局は軍事教育の頃と同じことをしていることになってしまっています。
「生命を傷つけてはいけないのは当たり前」
正解がない道徳であっても、現実問題、正解は存在する道徳であるわけなのです。
教育は常にリスクを背負って生徒と向き合っているんです。
先生ってすごい。
本日もブログを読んでいただいてありがとうございました!次回もお楽しみに。
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