皆さん、こんにちは!「おきぺん」です。
以前の動画で「種まき」について学びましたよね?すじまきやバラまきなど、いろんな方法がありました。でも、種をまいただけでは植物はなかなか大きく育ってくれません。実は、立派な野菜を育てるには、種が芽を出してから、畑やプランターに植え替える(定植する)までの「管理」がとっても大切なんです!今日の記事では、その「定植前の管理」について、動画の内容をギュッとまとめて、皆さんがさらに植物育成の達人になれるよう、詳しく解説していきますね!
発芽の条件をしっかり確認しよう!
まず、種が芽を出すための条件からおさらいしましょう。これ、小学校の理科でも習いましたよね?種が元気に芽吹くためには、次の3つの条件がそろっていることが必要なんです。
- 水(水分):種が水を吸って、活動を始めます。
- 空気(酸素):種も私たちと同じように呼吸をするので、酸素が必要です。
- 適度な温度:種類によって違いますが、それぞれの種が芽を出すのに最適な温度の範囲があります。
この3つがそろって初めて、種は発芽(はつが)し、小さな芽を出してくれるんですよ!
「潅水(かんすい)」で愛情たっぷり水をあげよう!
芽が出たら、次はいよいよ水やりです。「水やり」のことを専門用語では「潅水(かんすい)」と呼びます。ちょっとカッコいい言い方ですよね!ジョウロで水をあげる、あの作業のことですよ。
水やりのベストタイミングはいつ?
水やりには、実はベストなタイミングがあるんです。それはズバリ、「午前中の早い時間」が一番グッド!です。
なぜかというと、これから太陽がどんどん昇って、気温も高くなってくる時間帯だからです。植物は光を使って栄養を作る「光合成(こうごうせい)」をしますよね?これは中学校2年生の理科で詳しく習う内容ですが、光合成には「光」と「二酸化炭素」、そして「水」が必要なんです。午前中の早い時間に水をあげることで、植物はこれから迎える光合成に備え、水をたっぷり吸収できる状態になるわけです。
逆に、午後2時や3時といった気温が高い時間帯だと、暑すぎて光合成が止まってしまうこともあります。また、夕方に水をあげると、これから光合成をしたいという時に水が足りなくなってしまったり、土が湿ったまま夜を迎え、病気のリスクも上がることがあるので、基本的には午前中の水やりがおすすめです。
水やりで土はどうなるの?
水やりは単に水をあげるだけではありません。以前に勉強した「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」の土のお話も思い出してくださいね。
水をあげることで、まず植物は光合成に必要な水を吸収します。そして、団粒構造の土は、古い水をスムーズに流し、新しい水と空気を土の中に供給してくれるんです。植物の根も呼吸をしているので、この「通気性(つうきせい)」が良い状態は、根が元気に育つためにとっても大切なんです。
ただし、気をつけたいのは「水のやりすぎ」です。水をあげすぎると、土の中の空気の隙間がなくなってしまい、根が呼吸できなくなって「根腐れ」という状態になってしまう可能性があります。適度な水やりが大切なんですね。
「間引き(まびき)」で丈夫な苗を育てよう!
水やりをしながら育てていくと、中には成長の早い苗、遅い苗、あるいは病気になりそうな苗など、色々な苗が出てきます。そこで必要になるのが「間引き(まびき)」という作業です。
間引きとは、文字通り「苗を引っこ抜く」作業のこと。え、せっかく育ったのに抜いちゃうの!?と思うかもしれませんが、これには大切な理由があります。それは、残った苗の「品質や発育を揃える」ためなんです。
どんな苗を抜くかというと、こんな苗たちです。
- 込み合っている苗:ぎゅうぎゅうに生えていると、お互いに日光や栄養、水を奪い合ってしまい、みんなが元気に育ちにくくなります。人間も満員電車だと息苦しいですよね?それと同じです。
- 成長が早すぎる苗:一見元気そうですが、バランスが崩れている場合もあります。
- 成長が遅い苗:これからの成長があまり期待できない苗です。
- 病気にかかっていそうな苗:病気が周りの苗に広がるのを防ぐため、早めに抜いてしまいます。
このように、心を鬼にして(?)間引きをすることで、最終的には適度な間隔で、丈夫で元気な苗だけが残ります。そうすることで、残った苗たちは栄養を独り占めして、グングン大きく育ち、皆さんが目標とする立派な野菜を収穫できる確率がぐんと上がるんです。世知辛いかもしれませんが、最終的なゴールのためには必要な作業だと理解してくださいね!
今日の学習を振り返ろう!
さて、今回は「定植前の管理」として、次の3つの大切なポイントを学びましたね。
- 種が芽を出すための「発芽の条件」(水・空気・温度)
- 水をあげる作業である「潅水」のベストなタイミングと注意点
- 丈夫な苗を育てるための「間引き」の重要性
これらの管理をしっかり行うことで、皆さんの育てている植物は、きっとすくすくと育ち、次のステップである「定植」へと順調に進んでいけるはずです。技術科の授業だけでなく、理科で学んだ知識もフル活用して、植物育成を楽しんでいきましょう!
君ならできます。頑張って!
コメント