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こんにちは!元中学校技術科教員で、現在はYouTubeチャンネル「ギリギリ技術」を運営している、おきぺんです。今回は第2章「メディアとデザイン」の中から、最初の大きな壁となる「メディアの発達」について解説していきます。 メディアってよく聞く言葉ですが、実は奥が深いんです。この記事を読んで、しっかり基礎を固めていきましょう!
まずは基本中の基本!メディアってそもそも何だろう?
皆さんは「メディア」という言葉を聞いて、どんなイメージが湧きますか? テレビ?新聞?それともインターネットでしょうか。普段の生活でよく耳にするカタカナ言葉ですよね。 でも、「メディアってどういう意味?説明してみて!」と言われると、なかなか言葉に詰まってしまう人が多いのではないでしょうか。
カタカナ言葉は「英語の由来」から考えよう
情報Ⅰの学習でとても大切なコツを一つ教えます。それは、カタカナの専門用語が出てきたら、その元々の英語の意味や由来をしっかりイメージすることです。 これをするだけで、理解度がグッと上がりますよ。
では、「メディア(Media)」の元々の意味は何でしょうか。 実はこれ、「ミディアム(Medium)」という「媒体」を表す英単語の複数形なんです。 ステーキの焼き加減の「ミディアム」と同じ言葉ですが、「間にあるもの」「中間のもの」という意味合いがあります。
送信者と受信者の「間」にあるすべてのもの
これを情報Ⅰの言葉で定義してみましょう。メディアとは、「送信者から受信者に情報が届く際に関わるもの全て」のことです。
例えば、私が「送信者」として皆さんに何か情報を伝えたいとします。そして、情報を受け取る皆さんが「受信者」です。 私から皆さんへ情報を届けるために使うもの、その間に入って情報を運んでくれる役割をするもの、これがすべて「メディア」なのです。 複数形である「メディア」という言葉が使われている通り、情報を届ける手段や媒体は一つではなく、本当にたくさんの種類が存在しています。
メディアの3つの分類をマスターしよう!
メディアにはたくさんの種類があるとお話ししましたが、情報Ⅰの授業では、これを大きく3つの側面に分類して学習します。 この3つの分類を理解することが、定期テストでも非常に重要になってきますので、一緒にしっかり見ていきましょう。
- 表現メディア
- 伝達メディア
- 情報メディア
名前だけだと少し難しく感じるかもしれませんが、安心してください。一つずつ、具体例を交えながら丁寧に解説していきますね。
1. 表現メディア:情報を「どうやって」表すか
1つ目は「表現メディア」です。これは、その名前の通り「情報を表現する手段」のことです。
送信者が受信者に何かを伝えたいとき、どんな形で表現するのか、という観点ですね。 具体例としては、以下のようなものがあります。
- 文字
- 図
- 写真
- 音声
- 動画
少しイメージしてみてください。今、私が皆さんに語りかけているこの「声」は「音声」という表現メディアを使っています。 もし、私が黒板に字を書いたら、それは「文字」や「図」という表現メディアを使っていることになりますし、スマートフォンのカメラで撮影した風景を見せたら「写真」や「動画」という表現メディアになります。 「伝えたいことを、どんな形で相手に見せたり聞かせたりするか」が表現メディアだと覚えておきましょう。
2. 伝達メディア:情報を「何を使って」物理的に運ぶか
2つ目は「伝達メディア」です。これは「物理的に伝達する物体」のことです。 先ほどの表現メディアで作った情報(文字や音声など)を、物理的にどうやって相手まで届けるか、という観点です。
具体例を見るとわかりやすいですよ。
- 紙
- 電波
- 光ファイバー
- 空気
文字を「紙」に書いて渡すのか。それとも、インターネット通信で「光ファイバー」を使って届けるのか。スマートフォンで「電波」に乗せて送るのか。 これらが伝達メディアです。
ここで、「あれ?『空気』って何?」と疑問に思った人もいるかもしれませんね。 少し中学校の理科の授業を思い出してみてください。 私たちが発した声(音)は、空気を振動させて相手の耳に届きますよね。 つまり、日常会話において私の声(音声=表現メディア)を、物理的に皆さんの耳まで運んでくれている物体は「空気」なのです。 だから、空気も立派な伝達メディアの一つになります。
また、皆さんが今、YouTubeの画面を見ているとしたら、そこには「電波」や「光ファイバー」といった伝達メディアが使われていることになりますね。
3. 情報メディア:情報を「何のサービス・媒体で」伝えるか
3つ目は「情報メディア」です。これは「情報を元に人に伝える媒体」のことです。 表現メディアと伝達メディアを組み合わせて、最終的に私たちが利用する「サービス」や「機器」そのものだと考えるとわかりやすいかもしれません。
具体例を挙げてみましょう。
- 新聞
- 電話
- テレビ
- 電子メール
- ウェブサイト
- YouTube
- LINEやTikTok、InstagramなどのSNS
どうでしょうか。急に身近なものになりましたよね。 私たちが普段「メディア」と呼んでいるものの多くは、この「情報メディア」を指していることが多いです。 情報をパッケージ化して人に伝えるためのツールやサービス全体を指します。
具体例で考える!新聞とLINEの3分類
ここまで3つの分類を学びましたが、実はこの3つは独立しているわけではなく、複雑に関わり合って一つの情報を届けています。 具体例を使って、この3つを分解してみましょう。
【具体例1:新聞の場合】
毎朝ポストに届く「新聞」。これは情報を伝える媒体そのものなので、「情報メディア」ですね。 では、その新聞の中身を深掘りしてみましょう。
- 伝達メディア(物理的な物体):新聞は「紙」に印刷されて届けられますよね。だから伝達メディアは「紙」です。
- 表現メディア(表現手段):その紙の上に何が書かれているかというと、「文字」や「写真」です。だから表現メディアは「文字」や「写真」になります。
このように、一つの情報メディア(新聞)は、伝達メディア(紙)と表現メディア(文字)から成り立っていることがわかります。
【具体例2:LINEの場合】
皆さんが毎日使っている「LINE」はどうでしょうか。 LINEというアプリ自体は、情報を伝える媒体なので「情報メディア」です。
- 伝達メディア(物理的な物体):LINEのメッセージは、スマートフォンの「電波」や、Wi-Fiの先の「光ファイバー」を通って物理的に運ばれます。だから伝達メディアは「電波」や「光ファイバー」です。
- 表現メディア(表現手段):友達とどんなコミュニケーションを取っていますか?基本は「文字」ですよね。そして、時々スタンプを送ったり(図・写真)、動画を送ったりします。これらが「表現メディア」になります。
いかがですか?送信者と受信者の間にある関わるもの全てがメディアであり、それを「表現」「伝達」「情報」の3つの側面から見ることができる、というポイントをしっかり押さえておきましょう!
メディアの発達の歴史をたどろう
さて、メディアの基本的な仕組みがわかったところで、次は「メディアがどのように発達してきたのか」という歴史的な流れを見ていきましょう。 昔の人たちはどうやってコミュニケーションをとっていたのか、そして現代の私たちがどれだけ進化したメディアを使っているのか、その変化を知ることはとても面白いですよ。
大まかな流れは以下のようになります。
- 口頭・筆記
- 印刷物
- 電信・電話
- ラジオ・テレビ
- インターネット
順番に解説していきますね。
1. 口頭から筆記へ:言葉と文字の誕生
私たちが生きるずっと昔、原始時代の頃を想像してみてください。 もちろんスマートフォンも紙もありません。最初は言葉が生まれ、「あ」とか「う」といった発声や、喜怒哀楽の感情を「口頭」で直接伝えることでコミュニケーションを取っていました。
しかし、口頭だけでは、その場にいる人にしか情報を伝えられませんし、時間が経つと忘れてしまいます。そこで誕生したのが「文字」です。 文字を書いて残す「筆記」という技術が生まれたことで、情報を記録し、別の場所にいる人に届けたり、後世に残したりすることができるようになりました。 これは人類にとってものすごい進歩でした。
2. 印刷物の登場:知識の爆発的普及(15世紀)
筆記は素晴らしい技術ですが、手書きで本を1冊書き写すのは途方もない時間がかかります。 そこで15世紀頃に登場したのが「活版印刷」などの印刷技術です。
「パッタン、パッタン」と機械を使って、全く同じ内容のものを大量に複製できるようになりました。 これにより、大量かつ急速に知識や情報を普及させることが可能になったのです。 本や新聞を通じて、一部の特権階級だけでなく、多くの人々に知恵が広がっていく大きなきっかけとなりました。
3. 電信・電話:遠くへ瞬時に届く(19世紀)
19世紀になると、歴史を揺るがす大発明が起こります。「電気通信技術」の発達です。
「電信」や「電話」が登場したことで、物理的な距離の壁が大きく崩れました。 それまでは手紙(紙)を馬や船で運ぶしかなかったため、遠くの人に情報を伝えるには何日もかかっていました。しかし、電気の力を使えば、離れた場所にいる人たちにも瞬時に(急速に)情報を行き渡らせることができるようになったのです。
4. ラジオとテレビ:大衆への一斉放送(20世紀)
1900年代(20世紀)に入ると、さらに近代的なメディアへと進化します。「放送技術」の発達による「ラジオ」や「テレビ」の登場です。
ラジオは戦時中などにもよく使われ、電波の周波数を合わせることで、国からの情報をリアルタイムに国民へ届けることができました。 そしてテレビの登場です。最初は白黒テレビから始まり、やがてカラーテレビになり、2010年頃には地デジ(地上デジタル放送)へと進化しましたね。
ラジオやテレビの大きな特徴は、「発信者から不特定多数へ、一方的に大量の情報を送る」という点です。 リアルタイム性は高いですが、視聴者側からテレビ局に直接返事をすることは(基本的には)できませんでした。一方通行のメディアだったわけですね。
5. インターネット:双方向と世界との繋がり(20世紀後半〜)
そして20世紀後半(1900年代後半)から現代に至るまで、メディアの歴史上最大の革命とも言える「インターネット」が登場します。
インターネットの登場により、電子メールのやり取りなどが可能になり、これまでの一方通行のメディアから、「双方向の通信」が可能になりました。 さらに、国内だけでなく海外の人たちとも、地理的な制約を完全に超えて、リアルタイムにやり取りができるようになったのです。
このインターネットの進化の延長線上に、今皆さんが当たり前のように使っているLINEやSNS(TikTok、Instagramなど)があります。 私たちはまさに今、この劇的なメディアの進化の途中に生きていると言えます。
メディアは「より遠く、より早く、双方向へ」進化している
ここまでメディアの発達の歴史を見てきましたが、昔は本当にアナログで、情報を伝えるのに時間も手間もかかっていました。 文字が生まれても、リアルタイムで双方向のやり取りをするのは長い間不可能だったのです。
歴史を振り返ると、メディアは常に「より遠くへ」「より早く(リアルタイムに)」「より大量に」そして「双方向にやり取りできる」ように進化してきたことがわかりますね。 この送信者と受信者の間での「やり取りの速さ」「双方向性」「情報の量」というキーワードを意識して、歴史の流れを押さえておくと完璧です!
まとめ
今回は、「情報Ⅰ」の第2章「メディアとデザイン」から、メディアの基本と発達の歴史について学習しました。
重要なポイントをもう一度振り返っておきましょう。
- メディアとは、送信者から受信者に情報が届く際に関わる「すべてのもの」である。
- メディアは「表現メディア(文字・写真など)」「伝達メディア(紙・電波など)」「情報メディア(新聞・SNSなど)」の3つに分類でき、これらが組み合わさっている。
- メディアの歴史は、口頭・筆記から始まり、印刷物、電信・電話、ラジオ・テレビ、そしてインターネットへと進化してきた。
- 進化の方向性は、「より遠くへ、より早く、双方向に、大量の情報を」送れるようになっている。
まずは、「メディアってこういうものなんだな」「昔からこんな風に便利になってきたんだな」という大枠のイメージを、気持ちベースでしっかりつかんでおいてくださいね! 次回は、このメディアの特徴や、使う際の注意点など、さらに詳しい内容に入っていきます。
君ならできます。頑張って!

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