こんにちは!元中学校技術科教員のおきぺんです!
今回は、みんなの身近にある「栽培技術」について、一緒に楽しく学んでいきましょう!
スーパーで見かけるあの野菜や果物が、一体どんな場所で、どんな工夫をされて育っているのか、不思議に思ったことはありませんか?実は、屋外から最先端の技術まで、本当に色々な方法があるんですよ。この授業動画を見て、一緒に栽培技術の面白さを探求していきましょうね!
栽培技術の基本を学ぼう!
植物を育てるには、様々な方法があります。大きく分けると、屋外で育てる方法と、施設の中で育てる方法がありますね。それぞれの特徴をしっかり見ていきましょう!
① 露地栽培(ろじさいばい)
まずは、最も一般的な「露地栽培」からです!これは、屋外の畑で植物を育てる方法のことです。
田舎で見る田んぼや、お家で家庭菜園をしている畑なんかがこれにあたりますね。太陽の光をたっぷり浴びて、自然の恵みをそのまま受ける、昔ながらの栽培方法と言えるでしょう。
こんな工夫もあるよ!「マルチ栽培」
路地栽培の中でも、畑の畝(うね)に黒いビニールフィルムをかける方法を見たことがありますか?あれは「マルチ栽培」と言います。主にブラックマルチがよく使われますが、クリアマルチやホワイトマルチといった種類もあります。
- 土が温かくなる:黒いフィルムは太陽の光を吸収するので、土の中がポカポカ温かくなります。
- 雑草が生えにくい:光を通さないので、雑草が育つのに必要な日光が届かず、無駄な雑草が生えるのを防ぎます。
② 容器栽培(ようきさいばい)
次に紹介するのは「容器栽培」です!これは、鉢やプランターを使って植物を育てる方法のことですね。
ベランダでの家庭菜園や、学校で野菜を育てるときにプランターを使うことが多いのは、この容器栽培にあたります。気軽に始められるのが大きなメリットですよ!
③ 施設栽培(しせつさいばい)
「施設栽培」は、ビニールハウスなどの中で植物を育てる方法です。
施設の中で育てることで、外の天候に左右されにくくなります。例えば、こんなメリットがありますね。
- 温度管理がしやすい:ビニールハウスの中は、外より暖かく保つことができます。
- 害虫が入りにくい:外からの害虫の侵入を防ぎやすくなります。
- 安定した収穫:天候に左右されにくいため、計画的に収穫ができます。
ちなみに、ビニールハウスに似ているけれど、もっと小さなトンネル状のもので作物の一部を覆うのは「トンネル栽培」と言って、害虫や鳥から守ったり、一部の温度を上げたりするためのものです。施設栽培とは少し違うので、間違えないようにしてくださいね!
最先端の栽培技術を見てみよう!
ここからは、少し新しい技術や、これからの農業を支える技術を紹介します!
④ 水耕栽培(すいこうさいばい)
土を使わずに植物を育てる、驚きの方法が「水耕栽培」です!
これは、根っこを栄養分を溶かした水(バイオ液)に浸して育てる技術のこと。植物が育つのに必要なのは、実は水、養分、空気、光なんです。これらをバイオ液と適切な環境で与えれば、土がなくても育つことができるんですね。
- 連作障害(れんさくしょうがい)が起こりにくい:同じ土地で同じ作物を繰り返し作ると、土の病気で育ちにくくなることがありますが、水耕栽培ならその心配がほとんどありません。
- 葉物野菜との相性抜群:スーパーで売られている葉物野菜の中には、水耕栽培で育てられたものがたくさんありますよ。
⑤ 植物工場(しょくぶつこうじょう)
まるで工場の中で植物が育つ?そう、それが「植物工場」です!
これは、施設内で植物の生育環境を完璧にコントロールして育てる方法のこと。水耕栽培の技術が使われていることが多いんですよ。
- 外部環境に左右されない:台風や大雨、気温の変化、害虫の心配など、外の環境に一切影響されません。
- 光の量や質もコントロール:LEDライトを使って、植物の成長に最適な赤色や青色の光のバランスを調整できます。
植物工場は、いつでも安定して、高品質な作物を供給できるという大きなメリットがあります。ただ、施設を作るのにたくさんお金がかかったり、人が管理したりするので、コストがかかるというデメリットもありますね。
⑥ スマート農業
最後に紹介するのは、これからの農業の形「スマート農業」です!
これは、ロボット技術やICT(情報通信技術)を活用した新しい農業のこと。最近は、農業をする人が減っていたり、生産にかかる費用を抑える必要があったりと、色々な課題があるんです。そんな中で、スマート農業はこれらの課題を解決する手段として注目されています。
- 効率アップ!:生産者の数が少なくても、ロボットやICTの力で効率良く、質の良い作物をたくさん作ることができます。
- 重労働をサポート:アシストスーツを着て農作業をすれば、体の負担を減らせますし、自動運転の機械が収穫をしてくれるなんてこともあります!
植物工場と組み合わせることで、さらに効率的な農業が可能になるんですよ。農業もどんどん進化して、情報技術と結びついて、もっと快適で効率的になっていくんですね!
まとめ
今回は、屋外の畑から最先端のロボット技術まで、様々な「栽培技術」について学んでいきましたね!
- 露地栽培(屋外の畑)
- マルチ栽培(露地栽培の応用)
- 容器栽培(鉢やプランター)
- 施設栽培(ビニールハウスなど)
- 水耕栽培(土を使わない)
- 植物工場(完全環境制御)
- スマート農業(ロボット・ICT活用)
それぞれの栽培方法には、メリットとデメリット、そして得意な作物があることが分かったと思います。今回の学習を通して、私たちが普段食べている野菜や果物が、どんな風に育てられているのか、より興味が湧いてくれたら嬉しいです!
君ならできます。頑張って!
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