こんにちは!元中学校教員の「おきぺん」です!
みなさん、技術の授業は楽しんでいますか?ものづくりって、本当に奥が深くて面白いですよね!今回は、私たちの身近にある材料「木材」について、一緒に深く掘り下げていきましょう。
技術の授業では、木材や金属、プラスチックといった材料を加工して、自分だけの作品を作り上げますよね。その第一歩として、まずは材料である木材の「顔」をしっかり知っておくことが大切なんです。
今回のテーマは「さまざまな木材」です。木材には色々な種類があって、それぞれに「得意なこと」や「苦手なこと」があります。それを知ることで、どんな木材を、どう使えばいいのか、自分で考えてものづくりができるようになりますよ。少し専門的な言葉も出てきますが、私がしっかりサポートしますから、安心してくださいね!さあ、一緒に頑張っていきましょう!
木材の基本的な特徴を知ろう
まずは、木材が持っている、とっても大切な特徴からお話ししますね。
水分で形が変わるってホント?!
木材は、水分によって形が変わるという特徴があります。水分を吸い込むと膨張して、水分がなくなると圧縮するんです。まるでスポンジみたいですよね。この性質があるから、例えば一枚の板でも、水分によって「反る(そる)」ことがあるんですよ。
木材の種類:針葉樹と広葉樹
次に、木の種類を大きく2つに分けて見ていきましょう。これが木材選びの大きなポイントになります!
針葉樹材(しんようじゅざい)
針葉樹材は、名前の通り、針のような細い葉を持つ木から採れる木材のことです。
- 特徴:加工しやすい!
切ったり、つなげたり、加工がとっても得意な木材なんです。 - 密度:比較的低い
空気を比較的多く含むので、柔らかく加工しやすいんです。 - 主な用途:建築材料
皆さんの学校や家を支える柱や骨組みなど、建物によく使われています。加工しやすいので、大きな建築物を作るのにぴったりなんですね。 - 代表的な木材:杉(すぎ)、ヒノキ、赤松(あかまつ)
特に杉は日本にとても多い木材です。ヒノキはお風呂(ひのき風呂、聞いたことありますか?)にも使われることがありますね。
広葉樹材(こうようじゅざい)
広葉樹材は、平たい、広い葉を持つ木から採れる木材です。
- 特徴:加工しにくいけど変形しにくい!
針葉樹材とは逆で、切ったり加工したりするのが少し大変です。でも、その分、水分による変形が少ないという強い特徴を持っているんです。これはすごいメリットですよね! - 密度:比較的高い
ぎゅっと詰まっていて硬いので、変形しにくいんです。心材のように病気で腐ったり、水分で変形したりすることが少ないので、長く使うものに適しています。 - 主な用途:家具材料
タンスや椅子など、長く使いたい家具によく使われています。変形しにくいから、ずっと形を保ってくれるんですね。 - 代表的な木材:ナラ、ブナ、ケヤキ
丸太から木材の構造を知ろう
木材は、丸太の中心から外側にかけて、色の違いがあるのを知っていましたか?この違いが、木材の性質に大きく関わってくるんです。
心材(しんざい)と辺材(へんざい)
丸太を輪切りにすると、中心が赤っぽく色が濃い部分と、その周りの色が薄い部分がありますよね。
- 心材(しんざい):丸太の中心部分
色が濃くて、密度が大きいのが特徴です。成長するにつれてぎゅっと固められるので、空気が入りにくくなります。そのため、病気で腐ったり、水分で変形したりすることが比較的少ないんです。長く使いたい部分にぴったりですね。 - 辺材(へんざい):丸太の外側の部分
色が薄くて、空気を適度に含んだ部分です。心材と比べて、加工がしやすいというメリットがあります。でも、変形しやすいという特徴もあります。
心材と辺材、それぞれにメリットとデメリットがあるのが面白いですね!
木材の各部の名称:木口(こぐち)と木端(こば)
板材を取り出したとき、その端っこにも名前があります。図を思い浮かべながら見てみてください。
- 木口(こぐち):板材の断面のこと
木を切った時に見える、年輪の模様が見える部分です。 - 木端(こば):板材の側面のこと
年輪に沿って長く伸びている部分、つまり板の「端っこ」のことですね。
これらの名前も、今後の実習でよく出てくるので、ぜひ覚えてくださいね!
板材の種類:柾目材(まさめざい)と板目材(いためざい)
最後に、丸太から切り出す板の取り方によっても、木材の性質が変わるというお話をします。
- 柾目材(まさめざい):年輪がまっすぐ通っている板
見た目もすっきりしていて、高級感がありますね。 - 板目材(いためざい):年輪が波打ったような模様の板
木の表情が豊かで、温かみのある印象です。
この2種類の板材は、それぞれ変形のしやすさが違うんです。同じ木から取れても、切り方一つで性質が変わるなんて、木材って本当に奥深いですよね!詳しいことは、また別の授業で学んでいきましょう。
まとめ
今回は、「さまざまな木材」について学んできましたね。たくさんの新しい言葉が出てきましたが、大丈夫でしたか?
- 木材は水分で変形する特徴がある。
- 木材には加工しやすい「針葉樹材」と、変形しにくい「広葉樹材」の2種類がある。
- 丸太の中心は「心材」、外側は「辺材」と呼ばれ、それぞれ性質が違う。
- 板材の断面は「木口」、側面は「木端」と呼ぶ。
- 板材には「柾目材」と「板目材」があり、変形のしやすさが異なる。
これからの技術の授業で、木材を加工する時に、今日の知識がきっと役立つはずです。材料の特性を理解していると、ものづくりがもっと楽しく、もっとうまくできるようになりますよ!
君ならできます。頑張って!
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